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喪服奴隷・七菜
第13章 受精奴隷
七菜が目を覚ましたのは省吾のベッドの上だ。
縄は解かれ、カケハリも外されていた。
乳首とクリが、熱を持ったようにズキズキと痛む。
顔を横に向けると、傍らに省吾が立っていた。
鬼の形相から一転、悲しげな顔に変わっている。
「目が覚めたか?・・・さっきは悪かった。ついカッとなって
・・・考えたら俺は隆に嫉妬しているだけかもしれない。
七菜の心のなかで、あいつはまだ生き続けている。
それに引きかえ、俺が死んでも悲しむ奴なんて一人もいやしない。
俺は・・・何のために生きていったらいいのか、わからなくなったよ」
そうつぶやくと、ベッドに腰かけて頭を抱えてしまう。

七菜はそっと起き上がると、背後から優しく抱きしめる。
そして今までの仕打ちなど忘れてしまったかのように
『そんなことありませんよ、ご主人様は立派な人です。
たくさんの従業員を抱えて、その人たちを養っているんですから
それだけでも、大勢の人に感謝されていますよ』
優しく声をかける。
「例えそうだとしても、俺はそれだけの人間だ。
悩みを打ち明けて、一緒に考えてくれる親友もいないし
心から俺を愛してくれる女もいない。生涯一人で生きるしかないんだ」
七菜が抱きしめた指先に、省吾の悲しみが伝わってくる。

この人は、喜びも悲しみも、誰とも分かち合うことなく
ずっと孤独に生きてきたんだわ。可哀そう。
七菜はさらにギュッと抱きしめると
『私がご主人様の親友になって差し上げます。
心から愛することはできません、隆がいますから。
でも悩みや喜びを分かち合うことならできます』
七菜は心の底からそう思うのだった。
しかし省吾の顔は晴れない。
「ありがとう、お世辞でも心強いよ。
だったらついでに一つだけ言わせてもらってもいいか?」
『はい、なんでしょうご主人様』
「俺にはたった一つだけ、叶えたいことがあった。夢と言ってもいい。
それは・・・自分の血を分けた子供を作ることだった。
そうすれば、俺は一人ではなくなる、子供という生き甲斐もできる。
だがこの夢も、さっきの出来事でもろくも崩れ去った、もう叶わないと悟ったよ」
考えたこともなかったが、自分は結果的に省吾に残酷な仕打ちをしたのだ。
自分は決して悪くない。でも省吾の気持ちを思うと、心に痛みが広がっていく。
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