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喪服奴隷・七菜
第15章 身代わり受難
工藤グループ本社、4階建ての建物の最上階のワンフロアーに
社長の机やいくつかの事業部があった。
香織が所属する代理店事業部も、同じフロアーに置かれている。
メンバーはほぼ営業部員であるために、昼間はほとんど出払っている。
いまも4階にいるのは社長と香織だけだった。
香織は事務職として働いていたが、製造元の中嶋水産との交渉や
見込みのありそうな営業先の指示を出すなど
事業部のかなめとして先頭に立っていた。
担当者とは何回も商談し、こちらに有利な条件を引き出すのも香織の役目だった。
中嶋社長とは一度会っただけ。
あいさつ程度だったが、電話口ではよく指導を受けている。

社長の机の電話が鳴った。
「もしもし、あっ社長! はい はい 今度の金曜日? はい
ちょっとお待ちください」
スケジュール帳を取り出す省吾。
「はいもちろん大丈夫です。ええ空けておきます。
そうですねぇ  いつもの料亭を押さえておきます。 はい
はい もちろんですとも ご心配なく。はい よろこんで。
では金曜日の夜6時にお迎えに上がります」そう言って電話を切る。
香織のところにスケジュール帳を持ったまま近寄る。
「お姉さんに伝えておいてくれ。今度の金曜日の夜は空けておくようにとな」
『はい、かしこまりました。で、いったいどなたがお見えになるのですか?』
「中嶋水産のクソ親父だよ、また接待のおねだりだ。
どんだけ暇なんか知らねぇが、代理店契約を盾にとって視察だとさ」

苛立ちながら、クルッと回ると自分の席に戻ろうとする。
そのとき、スケジュール帳に挟まれた紙が1枚、ヒラヒラと床に落ちた。
慌てて香織が床から拾って社長に手渡そうと紙を見る。
香織の顔からスーッと血の気が引いていき、足がブルブルと震えだす。
それは1枚の写真だった。省吾が盗撮したものだ。
そこには畳にうち伏せられて、中嶋に犯されている七菜の姿があった。
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