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喪服奴隷・七菜
第15章 身代わり受難

「結果的に代理店契約はわが社が勝ち取ったし、スーパーの利益率も上がった。
このことが原因とは限らないが、七菜が会社を救ってくれたことは確かだ」
香織はあまりの出来事に、眉をひそめて厳しい顔をしていた。
『それで今回の接待にもお姉さんも同席させろと、そう言ってきたんですね?』
「あぁ、中嶋社長からのご指名だ。私には断るだけの勇気もないし
代理店契約のことを考えると無下にもできない」
『わかりました。姉には金曜日の夜の件を伝えておきます。
きっと同席は断ると思いますけど・・・』
「そうだよな、うん、きっとそうだ。はぁ、しかし弱ったな。
まぁしょうがない、さっき言った話は姉さんに問い詰めたりはするなよ。
それだけは約束してくれ」
『かしこまりました。私だって姉がそんなことをするとは思えませんし
きっと何かの事情があったんだと思いますが、聞いたりはしません』
「わかった、じゃぁこの件はもうおしまいにしよう。仕事に戻ってくれ」
香織は席に戻ってもなにやら考え事をして、仕事にならない様子だった。
省吾はそんな香織をチラチラと見ながら、
さて賽は投げられた。あとは香織がどう出るかだな、とひとりニンマリする。
このことが原因とは限らないが、七菜が会社を救ってくれたことは確かだ」
香織はあまりの出来事に、眉をひそめて厳しい顔をしていた。
『それで今回の接待にもお姉さんも同席させろと、そう言ってきたんですね?』
「あぁ、中嶋社長からのご指名だ。私には断るだけの勇気もないし
代理店契約のことを考えると無下にもできない」
『わかりました。姉には金曜日の夜の件を伝えておきます。
きっと同席は断ると思いますけど・・・』
「そうだよな、うん、きっとそうだ。はぁ、しかし弱ったな。
まぁしょうがない、さっき言った話は姉さんに問い詰めたりはするなよ。
それだけは約束してくれ」
『かしこまりました。私だって姉がそんなことをするとは思えませんし
きっと何かの事情があったんだと思いますが、聞いたりはしません』
「わかった、じゃぁこの件はもうおしまいにしよう。仕事に戻ってくれ」
香織は席に戻ってもなにやら考え事をして、仕事にならない様子だった。
省吾はそんな香織をチラチラと見ながら、
さて賽は投げられた。あとは香織がどう出るかだな、とひとりニンマリする。

