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喪服奴隷・七菜
第15章 身代わり受難

翌日、香織は出社すると真っ先に社長の机に向かう。
『ちょっとお話があるんですが・・・』
「わかった。ここじゃなんだから、階下の応接室で話をしよう」
そういうと、二人で3階の応接室に向かった。まだ朝が早いので応接室は誰もいない。
「かけたまえ、昨日の件、七菜の返事はどうだった?」
『姉には話をしておりません。金曜日に中嶋社長が見えることも知りません』
「ん?どういうことかね?」
『はい、中嶋社長の接待には、姉の代わりに私を同席させてください』
「代わりって、同席してどうするつもりなんだね?」
『中嶋社長に直接お会いして
そのぅ姉にはもう近づかないようにお願いするつもりです』
「はぁ、たしかに正論だな。だがそれで中嶋社長は納得してくれるかね?」
『人間、ちゃんと真摯に向き合えば、きっとわかっていただけると思うんです。
相手は東証上場の大企業の社長さんですよね?私がきっと説得します』
「まぁ香織君がそこまで言うなら、俺としては文句のつけようがない。
しかし一筋縄ではいかない社長だよ。ホントに大丈夫か?」
『はい!任せてください』
香織は自信ありげにきっぱりと返事をする。
「わかった。では今回の接待は香織君に同席してもらうことにしよう。
そのかわり、なにかあったら自分で責任を取るつもりで精いっぱいやってくれ。
私からは以上だ。仕事に戻ってくれ」
『かしこまりました。大役を仰せつかり、ありがとうございます』
立ち上がって、深々と一礼をすると香織が退席する。
あの写真
もともと中嶋社長がこちらの意向を無視した時の切り札に用意したものだが
思わぬ使い道ができたことに、省吾は高笑いを抑えきれない気分になる。
『ちょっとお話があるんですが・・・』
「わかった。ここじゃなんだから、階下の応接室で話をしよう」
そういうと、二人で3階の応接室に向かった。まだ朝が早いので応接室は誰もいない。
「かけたまえ、昨日の件、七菜の返事はどうだった?」
『姉には話をしておりません。金曜日に中嶋社長が見えることも知りません』
「ん?どういうことかね?」
『はい、中嶋社長の接待には、姉の代わりに私を同席させてください』
「代わりって、同席してどうするつもりなんだね?」
『中嶋社長に直接お会いして
そのぅ姉にはもう近づかないようにお願いするつもりです』
「はぁ、たしかに正論だな。だがそれで中嶋社長は納得してくれるかね?」
『人間、ちゃんと真摯に向き合えば、きっとわかっていただけると思うんです。
相手は東証上場の大企業の社長さんですよね?私がきっと説得します』
「まぁ香織君がそこまで言うなら、俺としては文句のつけようがない。
しかし一筋縄ではいかない社長だよ。ホントに大丈夫か?」
『はい!任せてください』
香織は自信ありげにきっぱりと返事をする。
「わかった。では今回の接待は香織君に同席してもらうことにしよう。
そのかわり、なにかあったら自分で責任を取るつもりで精いっぱいやってくれ。
私からは以上だ。仕事に戻ってくれ」
『かしこまりました。大役を仰せつかり、ありがとうございます』
立ち上がって、深々と一礼をすると香織が退席する。
あの写真
もともと中嶋社長がこちらの意向を無視した時の切り札に用意したものだが
思わぬ使い道ができたことに、省吾は高笑いを抑えきれない気分になる。

