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喪服奴隷・七菜
第15章 身代わり受難
定刻より少し前にホテルに着いて、上機嫌な中嶋を後部座席に乗せ
目指すいつもの料亭の玄関に横付けする。
部屋も前回と同じ、一番奥まった部屋に通される。手前の部屋に人の気配はない。
最初は省吾と香織が下座に座り、宴会がはじまるが
ほどなく香織は料理に手を付ける間もなく、中嶋の隣に座ってお酌をはじめる。
中嶋は料理を胃に収めながら、少し注いだだけで盃を上に上げ
なみなみとは注がせてくれない。
それどころか、香織に返杯するときは溢れんばかりに注いでくる。
いくら人並みに酒が強いと言ったところで、
これを延々と続けられたら香織もたまらない。目元がトロンとしてくる。

酔っぱらう前に、中嶋社長にこれだけは話さないといけないと
居住まいを正して向き合う。
『中嶋社長!』
「おう香織さん!楽しく飲んでるかねぇ?まぁ一杯」また注がれてしまう。
「そうだ、香織さん。今日は七菜さんのピンチヒッターなんだってね?」
機先をそがれてしまうが、相手は取引先の上得意。失礼があってはならない。
『はい、姉に急用ができまして代わりに私が同席させていただきました。
つきましてはひとつ、お願いがあ』
「まぁまぁ堅苦しい話はヌキにしよう。まずは一献」
また注がれてしまう。盃を返してもすぐに戻ってきてしまう。中嶋は酒豪であった。
「ところで香織さん、つかぬ事を伺うがまだ処女かね?」
いきなり核心に触れてくる。
香織は一瞬、ムッとするが酒の席ではこんな酔っ払いも許されるのかと
『残念ながら、高3の卒業の時に一緒に卒業させていただきました』と切り返す。
「あはは、正直でよろしい。それならこっちも気を遣わなくて済むな」
言われた意味がわからず、返す言葉が見つからない。

「香織さん、今日は七菜さんの代理で来たってことで間違いはないね?」
中嶋がさらに核心に迫っていく。
『はい、姉に成り代わって社長にお願いしたいことがあってまいりました』
「そうかね、ではしっかり心づもりはできているってことでいいのかね?」
香織はますます混乱してくる。話がかみ合わない。
「だったら話が早い。今日は香織さんの歓迎会ということにしよう。
ささ、飲んで、飲んで」
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