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喪服奴隷・七菜
第17章 最終章
七菜は脱ぎ捨てられた衣服を畳んで、ベッドの上に置く。
ふと省吾の机に目をやると、モニターのランプが緑色のままだ。
PCの電源も落としてあげたほうがいいのかしら?
マウスに触ると、セーブモードにしてあったモニターが明るくなる。
作業中のウィンドーは開かれていないが、タスクバーに見慣れぬアイコンがあった。
「七菜」と表示されている。
他人のパソコンを覗き見する。普段の七菜なら絶対にしないのだが
自分の名前のアイコンとあれば、どうしても気になる。
クリックすると、画面いっぱいにアプリケーションソフトが現れる。
どうやら慌てていたせいで、プログラムを終了せずに最小化しただけのようだ。

表題は「七菜の調教日誌」となっており、作業途中の日付は今日だった。
そこには、七菜が省吾の家にたどり着くまでに3回も逝ってしまったこと
直径5㎝を受け入れるようになったので、来週はサイズアップする予定とか
玄関先での七菜の痴態などが、事細かに書き込まれている。

やっだぁーご主人様ったら。
こんな日記が誰かに見られたら、メッチャ恥ずかしいじゃないですか。
日付の下には各種のパラメーターが書き込まれている。
従順度 82% 玩具感応度 74% 露出感応度 86% 淫乱度 58%
少し前にさかのぼってみると、徐々にではあるが
いまのほうが数値がアップしている。
それだけ調教の成果が上がってきている、ということらしい。
七菜はひとりでニヤけてしまうのだった。
しかしさらにさかのぼっていくと、七菜の顔から表情が消えた。
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