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喪服奴隷・七菜
第6章 初の接待
「ごめんくださーい」省吾が奥に呼びかける。
すぐに藍染の絣の着物を着た仲居が、小走りで現れる。
「ようこそおいでくださいました。
もうすでに中嶋水産の社長さんはお見えになってますよ」と告げる。
「えっ、まだ約束の時間まで15分もあるのに早いなぁ。
それは急がねば」といいつつ、靴を脱いで上がり框に上る。

七菜もヒールのバックルを外して脱ごうとするが
かがんだ瞬間に股縄が締って股間に食い込み、思わず声を上げそうになる。
仲居は七菜の恰好を見て思わず顔をしかめるが、そこはプロ。
なにも見なかったようなそぶりで、先頭に立って案内をはじめる。
ようやく靴を脱ぎ終わったころには、仲居が廊下の角を曲がろうとしている。
七菜は慌てて後を追うが、敏感な部分がコブに煽られて思うように進めない。
両手で股間を抑えるようにしながら、なんとか追いついた。
曲がった先はまっすぐな廊下が続いており、両側に何部屋もあるようだ。
きれいに磨き上げられて黒光りする廊下は、奥に進むほど暗くなり
七菜は処刑場に連れ出されていくような気分にさせられる。
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