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喪服奴隷・七菜
第6章 初の接待

仲居は一段と高くなった奥の部屋まで行くと
「こちらでございます」と案内する。
この料亭の中でも一番高い部屋なのだろう。
手前の部屋に客のいる様子はなく、ひっそりと静まり返っている。
仲居は立ち膝をついて襖に手をかけると
「工藤様がお見えになりました」と中に声をかける。
静かに襖を開くと、部屋の光がまばゆく廊下を照らす。
「いやぁ中嶋社長、遅くなってしまって本当に申し訳ありません」
省吾がペコペコしながら部屋に入っていく。
「それにしてもずいぶん早いお着きでしたね」と水を向けると
正面上座の床柱を背にした中嶋は
「がははは、いやね新店長にお会いできると思ったら
いてもたってもいられなくなってね。
この年になって恥ずかしい話だが、初めてのデートのような気分じゃよ」
脂ぎってテラテラする頬を緩めながら、ニコニコと頷く。
去年還暦を迎えた中嶋は、東証2部に登録されている立派な上場企業の社長である。
水産卸で立ち上げた商店だったが、いまや水産物に限らず水産加工、冷凍食品、
チルド製品や物流まで手掛ける食品総合商社となっている。
スーパーKUDOの株式にも資本参加しており
省吾にとっては頭の上がらない人物だった。
「おい店長、お前も挨拶しなさい」と後ろを振り返るが、七菜の姿が見えない。
七菜は襖の陰で身を潜めて震えていた。
一度は顔を合わせた人物にこの姿は見せたくない。
今どきのピンクコンパニオンでも、こんな恥ずかしい格好はしていないはずだ。
省吾は七菜を探そうとして足を止めた。一人ニヤリと笑うとポケットに手を入れる。
丸まっていた七菜の背筋がピクッと伸びる。股間に振動が走ったのだ。
微弱ではあるが、ローターが震えている。七菜に先ほどの恐怖が蘇る。
スイッチを強にされたら
恥も外聞もなくあたりを呻きながら醜態を見せるに違いない。
反射的に部屋に入ると、すーっと中嶋の前に進み出てテーブル越しに正座する。
「こちらでございます」と案内する。
この料亭の中でも一番高い部屋なのだろう。
手前の部屋に客のいる様子はなく、ひっそりと静まり返っている。
仲居は立ち膝をついて襖に手をかけると
「工藤様がお見えになりました」と中に声をかける。
静かに襖を開くと、部屋の光がまばゆく廊下を照らす。
「いやぁ中嶋社長、遅くなってしまって本当に申し訳ありません」
省吾がペコペコしながら部屋に入っていく。
「それにしてもずいぶん早いお着きでしたね」と水を向けると
正面上座の床柱を背にした中嶋は
「がははは、いやね新店長にお会いできると思ったら
いてもたってもいられなくなってね。
この年になって恥ずかしい話だが、初めてのデートのような気分じゃよ」
脂ぎってテラテラする頬を緩めながら、ニコニコと頷く。
去年還暦を迎えた中嶋は、東証2部に登録されている立派な上場企業の社長である。
水産卸で立ち上げた商店だったが、いまや水産物に限らず水産加工、冷凍食品、
チルド製品や物流まで手掛ける食品総合商社となっている。
スーパーKUDOの株式にも資本参加しており
省吾にとっては頭の上がらない人物だった。
「おい店長、お前も挨拶しなさい」と後ろを振り返るが、七菜の姿が見えない。
七菜は襖の陰で身を潜めて震えていた。
一度は顔を合わせた人物にこの姿は見せたくない。
今どきのピンクコンパニオンでも、こんな恥ずかしい格好はしていないはずだ。
省吾は七菜を探そうとして足を止めた。一人ニヤリと笑うとポケットに手を入れる。
丸まっていた七菜の背筋がピクッと伸びる。股間に振動が走ったのだ。
微弱ではあるが、ローターが震えている。七菜に先ほどの恐怖が蘇る。
スイッチを強にされたら
恥も外聞もなくあたりを呻きながら醜態を見せるに違いない。
反射的に部屋に入ると、すーっと中嶋の前に進み出てテーブル越しに正座する。

