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私を抱いて…離さないで
第2章 人と金と…
* * *
「──ありがとう、ございました」
深夜11時過ぎ。
金銭の授受を終えて軽く頭を下げる。
立ちっぱなしでむくんだ足。何だか今日は、身体がだるくて疲れやすいかも。
そんな事をぼんやりと思いながら、レジに客が捌けると急いで商品チェックに戻る。
こんなバイト、いつまで続けるんだろう。
欠員の穴埋めをして、店長よりも長い時間働いて──それでも。一ヶ月のバイト代は学費やら家賃やら生活費やらに消え、手元に残るのはほんの僅か。
……なに、してるんだろう。
祐輔くんと、長い時間一緒にいられるのは、お金を沢山落とすお金持ちだけ。
「……」
ふと、ホストクラブのトイレでの出来事が、頭を過る。
キャバ嬢──華やかな世界。中年のおじさん達を相手にしているとはいえ、私とは違い身体を売ったりなんかしない。生まれついてのものか、それとも、成長していくうちに自然と身に付けたんだろう話術と媚を売って、大金を落として貰っている。
見た目も、華やかで綺麗──
「──ありがとう、ございました」
深夜11時過ぎ。
金銭の授受を終えて軽く頭を下げる。
立ちっぱなしでむくんだ足。何だか今日は、身体がだるくて疲れやすいかも。
そんな事をぼんやりと思いながら、レジに客が捌けると急いで商品チェックに戻る。
こんなバイト、いつまで続けるんだろう。
欠員の穴埋めをして、店長よりも長い時間働いて──それでも。一ヶ月のバイト代は学費やら家賃やら生活費やらに消え、手元に残るのはほんの僅か。
……なに、してるんだろう。
祐輔くんと、長い時間一緒にいられるのは、お金を沢山落とすお金持ちだけ。
「……」
ふと、ホストクラブのトイレでの出来事が、頭を過る。
キャバ嬢──華やかな世界。中年のおじさん達を相手にしているとはいえ、私とは違い身体を売ったりなんかしない。生まれついてのものか、それとも、成長していくうちに自然と身に付けたんだろう話術と媚を売って、大金を落として貰っている。
見た目も、華やかで綺麗──