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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ
祐輔くんを後押しするには全然足りない。
高級なお酒を入れたり、派手なシャンパンタワーをしたり、アフターしたり……
太客や黒服に認められるには、それ位出来ないと駄目なのかもしれないのに。
「……」
でも、この容姿で金額交渉なんて……できる訳ない。
選択肢は二つ。
そのどちらかを選ぶなんて……今の私にその権限は、無いに等しい。
「……」
胸の奥がチクンと痛む。
好きで身体を売っている訳じゃない。その思いが、私の足を酷く重くさせる。
稼ぎたいという思いとの狭間で、どうしようもない中途半端な気持ちが揺れる。
──祐輔くんに逢いたい。
それならもう、答えなんか決まっているようなものなのに……
ふと、メッセージの上部にある、相手のHNに目が止まる。
『はかせ』──何処かで、見た覚えのある名前……
……あ。
思い出した。
返事に躊躇した私に、これからさせてくれるなら三万出すと、最初よりも高い金額を提示してきた人だ。
高級なお酒を入れたり、派手なシャンパンタワーをしたり、アフターしたり……
太客や黒服に認められるには、それ位出来ないと駄目なのかもしれないのに。
「……」
でも、この容姿で金額交渉なんて……できる訳ない。
選択肢は二つ。
そのどちらかを選ぶなんて……今の私にその権限は、無いに等しい。
「……」
胸の奥がチクンと痛む。
好きで身体を売っている訳じゃない。その思いが、私の足を酷く重くさせる。
稼ぎたいという思いとの狭間で、どうしようもない中途半端な気持ちが揺れる。
──祐輔くんに逢いたい。
それならもう、答えなんか決まっているようなものなのに……
ふと、メッセージの上部にある、相手のHNに目が止まる。
『はかせ』──何処かで、見た覚えのある名前……
……あ。
思い出した。
返事に躊躇した私に、これからさせてくれるなら三万出すと、最初よりも高い金額を提示してきた人だ。