この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

「……」

スーツ姿の男性。
抱っこ紐で赤ちゃんを前抱っこし、缶ビールを片手にのんびりと歩く。
相変わらず、赤ちゃんは人形の如くだらんとし、覇気はない。なのに目だけはしっかりと見開き、大きくぱっちりとしている。
………あの人、またこんな所で……

「……!」

その男性が此方に顔を向け、じろっと睨む。何故かは解らない。暗くてあまり見えない筈なのに。
行く先の進路を変え、此方に向かってくる。ゆっくりと。おぼつかない足取りで。

「……行こう」

繋いだ先輩の手に、力が籠められる。
と、強く引っ張られ、足早に変わる先輩。

「………ごめんね。怖い思い、させて」

先輩の声。真っ直ぐ前を見据えて、此方を見ないままで。

「さっき通った時は、あんな奴いなかったのに──」
「……」

僅かだけど感じる、苛ついた声。
握られた手が、少しだけ痛い。

/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ