この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第3章 パパ
* * *


「……ちょっと、いいかな」

講義室に一人残り、ノートを仕上げている私に、菱沼がそう声を掛けた。


教室よりも狭い資料室。
壁の殆ど埋め尽くす本棚。そこにぎっしりと詰まる資料や本。テーブルの上に散乱する、資料やレポートの数々。
遮光カーテンの隙間から夕日が差し込まれ、部屋の一角を茜色に染める。

「……あの出会い系サイトは、石原の差し金か?」

テーブルの資料をファイリングしていると、背後で棚の整理をする菱沼が唐突に尋ねる。

「………え」
「それとも、自分から登録したのかな?」
「……」

作業する手が止まる。
聞かれた事に驚いたのもあるけど……こういうデリケートな事を話すには、立場や性別が違いすぎる。

「金に困って、って所か……」
「──!」

トンッ
直ぐ背後から気配を感じ、振り返ろうとして肩を叩かれる。

「それなら、私に抱かれてみるか……?」

耳元で響かれる声。密着する身体。
テーブルに置かれる、菱沼の左手。その薬指に光る、マリッジリング。

「……一回で五万、出してあげるよ」
「……」

息が、止まる。
……まさか、私を試して……?

/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ