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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ
「冷たくないかな?」
「……」
「痛かったら、ちゃんと言うんだよ」
「………はい」
床に敷かれた先生のジャケット。その上に座れば、正面に腰を落とした先生が、私の二の腕にそっと触れる。
「……」
今更だけど……まさかこの場でするなんて、思わなかった。
もう、数人の男性にこの身体を売ったけれど……今までのどの人達よりも緊張して、背徳感が増していく。
劣情を含んで濡れる瞳。
その視線が、優しく私を包み込む。
少し冷えた先生の指先が、服の裾から差し込まれ、肌の上を滑らせるようにして上がっていく。
「………だめ、」
先生を見つめたまま、その手を止める。
私の行動に少し驚いた先生が、眼だけで何故かと問いかけたような気がした。
「そういう、約束だから……」
言いながら、目を伏せる。
それでも強引に触られた記憶が蘇り、手を緩め、諦めたように溜め息をつく。
「そうだったな」
「……」
え……
驚いて視線を上げれば、先生の顔が迫り、唇を重ねられる。