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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ
* * *
それから、先生とは何度か関係を持った。
先に大学を出て、利用するホテルの向かいにある喫茶店で待ち合わせる。
一回五万。嫌な事は決してしない。
先生の薬指には、永遠の愛を誓ったシルバーリング。背徳行為の間もずっと外さないのは、これが浮気でも不倫でもないと、先生の中で割り切っているから……?
視界に映る度に、重くのしかかる罪悪感。
私の知らない世界で、先生を信じ、帰りを待ち続けている人の存在がいるのかと思うと、胸の奥が苦しい……