この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

「……キャア、嬉しい!」
隣から甲高い声が聞こえ、咄嗟に視線を向ける。と、テーブルにあったお菓子セットのポッキーを摘まんだ美麗が、向かい合った大山にその先を咥えさせ……
「……!」
その肩に片手を置き、少し首を傾げ、そのポッキーの反対側を咥える。
「……」
ズキ……ン……
まるでキスをするような二人の姿に、耐えきれず顔を背ける。
見たくない──でも、私が見なくても、時が止まる訳じゃない。
きっと祐輔くんは、普段からこういう事を、他の人にもしているんだろうな……

