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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

『……美麗くんってさぁ、アフターで枕してくれるのかなぁ』『さぁね。……でも、あの子優しいから。同情でも引いとけば、慰めついでにヤッてくれんじゃない?』──瞬間、いつかのキャバ嬢二人の会話が過る。

「……」

もし……この先大山さんが祐輔くんと親しくなって、そういう関係にでもなったら……

想像しただけで、胸が痛い。


「ねぇ、美麗くん。彼氏いる癖にホスト遊びしてる子って、どう思う?」

「……!」

わざとなのか。大山が身体を正面に向けて、ドリンクを取りながらそう言う。チラリと琉偉に視線を送りながら。

「単純に、その彼氏より俺らの方が魅力的って事なんじゃね?」
「……えー、そうなのかなぁ」

挟まれた状態で、二人の会話が弾む。
……多分、私の事だ。
でも……何で、急にそんな話……
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