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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

「でもぉ……その彼氏ってね、他校にもファンクラブができる程、超格好良くて、超優しい人なんだよ」
「……えぇ、マジ?! じゃあその彼女、相当な美人なんじゃん?」
琉偉が身を乗り出して食いつくと、大山が手を叩いて笑う。
「アハハ。琉偉くん面白ーい!……ねぇ、川口さん」
「……」
求められた同意に、どう答えていいか解らない。
居心地が、悪い……
人々の談笑、バックミュージック、遠くで聞こえるコールが混沌とし、くぐもって聞こえる。
「その子ってぇ、ここにいる川口さんの事だよ!」
屈託のない笑顔で、大山が爆弾を落とす。
驚く琉偉。黙ったままの美麗。
大山によって吊し上げられた私に……逃げ場なんてない。
………こんなの、嫌。
帰りたい──
「……えぇ、マジ?! じゃあその彼女、相当な美人なんじゃん?」
琉偉が身を乗り出して食いつくと、大山が手を叩いて笑う。
「アハハ。琉偉くん面白ーい!……ねぇ、川口さん」
「……」
求められた同意に、どう答えていいか解らない。
居心地が、悪い……
人々の談笑、バックミュージック、遠くで聞こえるコールが混沌とし、くぐもって聞こえる。
「その子ってぇ、ここにいる川口さんの事だよ!」
屈託のない笑顔で、大山が爆弾を落とす。
驚く琉偉。黙ったままの美麗。
大山によって吊し上げられた私に……逃げ場なんてない。
………こんなの、嫌。
帰りたい──

