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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ
先程まで愛撫されていた所に、熱が宛てられる。
ぐっと押し込められれば、硬くなったその熱芯がゆっくりと入ってくる。まるで、私の欠けていた部分を埋めるかのように。
圧を感じていれば、ナカでそれがビクンと震え、私にその存在を強く教える。

「……キス、してもいいかな?」
「………」

先生を見つめながら、こくんと頷く。
その合図を受け取った先生は、濡れた瞳を柔く閉じ、恍惚とした表情で唇を重ねる。

──もしかして、口に残った臭いを気にして、聞いてくれた……?
こんな気遣いされたら、余計に離れられなくなっちゃう。
……もう、別の人と援交なんて、できないよ……

クチュ……ちゅ……
舌が絡まり、どちらの唾液なのか解らなくなる程ぐちゃぐちゃに混じり合う。
合わせた手。指を絡め、ぎゅっと握り直す。もう片方の手が私の髪をそっと撫で、頬を包んで愛撫する。

……はぁ、はぁ……
息継ぎをする度、溢れた唾液が口端を濡らす。それを、先生の指が優しく拭い取ってくれて──

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