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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

ひょこひょこと杖をつきながら私に近付き、左の腰ポケットから不器用そうに何かを取り出す。
差し出されたそれは、ツギハギだらけの……
『うちのクラスの女子が拾って騒いでたから、奪ってきてやった。……大事なモンなんだろ?』
『……うん』
それを受け取ろうとして、スッと引っ込められる。
『オイオイ。只で返して貰おうなんて、虫が良すぎねぇ?』
それまで優しそうな笑顔を浮かべていた先輩が、一瞬で厭らしい目付きに変わる。
『10万。……いや、可哀想だから5万で売ってやるよ』
『………え』
そんな大金、持ってない。
ましてや小学生の子供に払える筈も無かった。
困惑しながら顔を伏せると、視界に松葉杖の先が映り込み、先輩が私ににじり寄る。
『払えねぇなら……身体で払うか?』
ニヤニヤと口元を歪ませ、恐ろしくギラつかせる二つの眼。
差し出されたそれは、ツギハギだらけの……
『うちのクラスの女子が拾って騒いでたから、奪ってきてやった。……大事なモンなんだろ?』
『……うん』
それを受け取ろうとして、スッと引っ込められる。
『オイオイ。只で返して貰おうなんて、虫が良すぎねぇ?』
それまで優しそうな笑顔を浮かべていた先輩が、一瞬で厭らしい目付きに変わる。
『10万。……いや、可哀想だから5万で売ってやるよ』
『………え』
そんな大金、持ってない。
ましてや小学生の子供に払える筈も無かった。
困惑しながら顔を伏せると、視界に松葉杖の先が映り込み、先輩が私ににじり寄る。
『払えねぇなら……身体で払うか?』
ニヤニヤと口元を歪ませ、恐ろしくギラつかせる二つの眼。

