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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ


「………それは、辛いな」

軽い溜め息をついた先生が、首を少し傾げて私を見る。

「君は何も悪くない」
「……」

真っ直ぐに見つめる、鋭い眼。
力強くぶれないその視線から、目が逸らせない。

「寧ろ、被害者だ」

きゅっと握られる手。
『被害者』──先生のその言葉が、ずっと胸の奥で巣くっていた悪しきものを、優しく解きほぐしてくれる。
心が、震える──
もしかしたら、また否定されるんじゃないかって……心の何処かでそう諦めて、逃げ道を作っていたと思うから。
……余計に。

「……!」

繋いだ手とは反対の手が、震える私の肩を掴んで引き寄せる。
すっぽりと入る、先生の懐。

「全く………君は、泣き方も知らんのか」
「え……」

言われて初めて、睫毛が濡れている事に気付く。
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