この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第3章 パパ
それは、大学内のカフェにあるベーカリーで購入したものなんだろう。香水の臭いと混ざり合うように、バターの香ばしい匂いがふわりと漂う。

「……んー。想像してたのと違うなぁ」

取り出したクロワッサンを一口食べ、女性が独りごちる。

「あー、残念!」
「……」
「……ねぇ、この辺に美味しいクロワッサンのある店、知ってる?」
「………え」

何の躊躇もなく、目を輝かせて身を乗り出してくる女性。まるで、色んな壁を乗り越えて仲良くなった、長年の友人みたい。……何の関係もないのに。

「将生がさぁ、ここのクロワッサン美味いよって教えてくれて。……あっ、美味しいよ!? 美味しいんだけどね。私が求めてたのと、ちょっと違うんだよねぇ」
「……」
「つーか。えーっと……果穂ちゃん、だっけ? 昨日、なんで将生に連絡しなかったの?」
「……」

バサッと、瞬きをする度に分厚くて長い睫毛が羽ばたき、カラコン入りの蒼い瞳が、クロワッサンから私へと移る。

/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ