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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

……え……
パーソナルスペースを踏み荒らされた上に、個人情報まで出され……一体何が起こっているのか、思考が上手くついていけない。
昨日……、って。
先輩からの電話を──どうして、この人が……
「……!」
あ……
安藤先輩の腕を組んで、一緒に歩いていた人。
「将生さぁ、マジで心配して待ってたんだよ。……悪い事言わないから、早いトコ謝っときなね」
「……」
「じゃ。……言いたい事はそれだけだから!」
ニコッと屈託のない笑顔を見せると、ベーカリーの袋を掴んで椅子から立ち上がる。

