この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人

好き……とかじゃない。
安藤先輩は、確かに格好いいイケメンだし、女子人気も高い。遊び人という噂を聞いた事もあるけれど……そんな事、私にはどうでもいい。

「……もしかして、ここ初めてとか?」
「え……」
「スクランブル交差点。
何となく、人の多さと流れに圧倒された……って感じに見えたから」
「……」

人の波から取り残された姿を端から見て、きっと滑稽だったに違いない。
妙に高鳴る心臓を抑え、目を伏せた。


「──何やってんだよ、将生!」

少し離れた所から、安藤先輩を呼ぶ男声が聞こえた。
その声につられて見れば、人混みの向こうから、先輩の友人らしき男性が二人、此方を見ている。

「先行ってるぞ!」
「……おぅ!」

声を上げてのキャッチボールの後、先輩が私に向き直る。

「これから、さっきの奴らと飲み会なんだけど。……果穂ちゃんは……?」
「……え」


──ドクンッ

じっと見下ろされる、綺麗な双眸。
会話の流れで聞いた……というより、普通に心配されてるような……

「……あ……、えっと……」

突然聞かれ、咄嗟に返せない。

/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ