この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人

貴女はこっち側に来ないでね──引かれたその一線を、越えようとは思わない。
それは昔も今も同じ。
同じサークル仲間のカースト上位グループに、自ら飛び込む様な真似はしない。
例え、大山さんにいいように使われて、わざわざ目の前で線引きをされたとしても──ただ静かに、平和に過ごせるなら、別に構わない。



「……綺麗に纏めているね」

直ぐ傍で声がし、ハッと我に返る。
顔を上げて見れば、手を後ろに組んだ講師──菱沼が、私のノートを覗き込んでいた。

細縁の眼鏡の奥にある、少しだけつり上がった瞳。
インテリ系の顔つきながら、何処か温かみと落ち着きのある雰囲気を纏っている。
三十代後半だろうか。目尻や口元に、年相応の皺が刻まれてはいるものの、草臥れた様子も親父臭さも感じない。
ふわりと、ミント系の爽やかな香りが鼻孔を擽った。

「いつも私の話を熱心に聞き、こうして最後まで居残る姿を見て……ずっと気になっていたんだ」
「……え」
/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ