この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人


「……この、マグロ女が!」

やる事をやり終え、身形を整えた男が捨て台詞を吐くと、ベッドに横たわったまま踞る私に、紙幣を投げつけた。
ひらひらと舞ったそれは、私を傷付ける事無くベッドの上にはらりと落ちる。

一万五千円──
契約通りの金額。だけど、違反したのだから、少しぐらい上乗せしてくれたっていいのに……

皺の入ったそれを、片手でそっと拾い上げる。
──軽い。枯葉のように、全く重みなんて感じない。
処女を売った時よりも、価値が下がった様な気さえする。


「……」

別に……どうって事ない。
所詮、合意の上でのやり取りに過ぎない。
……ただ、今回の事で、援交が危険と隣り合わせだって事は、身をもって知った。
そして私には、性に合わない事も。

──もう、止めよう。

もし私にトラウマが無く、貞操観念の低い類の人間だったなら……もっと気楽に、合理的に、稼げていけたのかもしれない……


身体を起こせば、男の精液がとろり…と足の間を伝う。……気持ち悪い。
心が容赦なく抉られ、虚しさだけが残る。
触られた所全てが、ベタベタして気持ち悪い。全部が、気持ち悪い。
……吐き気さえずる。

首元にこびり付いた、男の唾液。無意識に触れれば、そこに付けられた鬱血痕の存在を思い出した。

/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ