この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人
* * *
バイト代と、援交で稼いだお金。
合わせて8万円を財布に入れる。
ホストのイベントがどういうものか、どれ位かかるのか、検討もつかないけど……通常よりはきっと、お金が掛かるものなのかも。
援交は、もうしない。
祐輔くんに会うのも、今日で最後にする。
だから……せめて今日だけは、少しお洒落をして行こうかな。
いつもは付けない口紅。雑貨屋で売ってる、玩具みたいな見た目で安価なものだけど、やっぱり塗らないよりはマシ……だよね。
唯一持っているお洒落な服は、シンプルなデザインのマキシ丈ワンピース。
大山さんには到底敵わない、生地の薄いファストファッション・ブランド。
それでも。初めて行った時の格好よりは、だいぶマシ。
祐輔くんを指名する私が地味だったら、彼の株を下げてしまうかもしれないから。
バイト代と、援交で稼いだお金。
合わせて8万円を財布に入れる。
ホストのイベントがどういうものか、どれ位かかるのか、検討もつかないけど……通常よりはきっと、お金が掛かるものなのかも。
援交は、もうしない。
祐輔くんに会うのも、今日で最後にする。
だから……せめて今日だけは、少しお洒落をして行こうかな。
いつもは付けない口紅。雑貨屋で売ってる、玩具みたいな見た目で安価なものだけど、やっぱり塗らないよりはマシ……だよね。
唯一持っているお洒落な服は、シンプルなデザインのマキシ丈ワンピース。
大山さんには到底敵わない、生地の薄いファストファッション・ブランド。
それでも。初めて行った時の格好よりは、だいぶマシ。
祐輔くんを指名する私が地味だったら、彼の株を下げてしまうかもしれないから。