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私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人
実際、この新人が来るまでは、ほぼ全て私が入っていたのだから。
「……全部は、無理です」
私の返しに、店長が驚いた顔をした。
案の定、今までのように断らないと、高をくくっていたんだろう。
確かに。断ったら迷惑を掛けてしまうだろうなって気持ちはある。それ位の責任感はあるつもり。
だけどその責任を負うのは、店長の仕事だ。私じゃない。
「そこを何とか。頼むよ」
「……すみません。あまり増やすと、学業の方に影響が出てしまいますので」
今までの私だったら、断れずに引き受けてた。先に色んな理由をあれこれつけて。私の中で納得させて。
その方が楽だったし。物事がスムーズに運ぶし。何よりも、罪悪感を感じなくて済んだ。
それに……相手を失望させて、嫌われるのが怖かったから。
「……全部は、無理です」
私の返しに、店長が驚いた顔をした。
案の定、今までのように断らないと、高をくくっていたんだろう。
確かに。断ったら迷惑を掛けてしまうだろうなって気持ちはある。それ位の責任感はあるつもり。
だけどその責任を負うのは、店長の仕事だ。私じゃない。
「そこを何とか。頼むよ」
「……すみません。あまり増やすと、学業の方に影響が出てしまいますので」
今までの私だったら、断れずに引き受けてた。先に色んな理由をあれこれつけて。私の中で納得させて。
その方が楽だったし。物事がスムーズに運ぶし。何よりも、罪悪感を感じなくて済んだ。
それに……相手を失望させて、嫌われるのが怖かったから。