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私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人
ザーッ
頭からシャワーを被りながら、腕をクロスして二の腕を掴む。
まだ、震えは止まらない。
……どうして、断れなかったんだろう。
声など、掛けられてしまったんだろう。
壊された、心。
砕け散った、精神力。
……こんなの、イヤ……
上手くいってると思ってたのに……
どうしたらいいの。
怖い。
怖い……
……助けて。
助けて、祐輔くん……
祐輔くん……
「……」
濡れた髪を拭き、私服に着替えて部屋へと戻ると、人の気配が無かった。
「……」
確かに。もう顔を合わせたくないとは、思っていた……けど……
「……」
……なに……やってんだろう……
まだ、お金、貰って……ないのに……
このまま、突っ立ってて、いいの……?
追い掛ける……?
探して捕まえる……?
……でも、また脅されたら……?
無理矢理、されたら……?