この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第2章 人と金と…

「……はい」

電話に出てから、相手を確認していなかった事に気付く。
……もし祐輔くんだったら……
そんな不安と緊張で、頭がクラクラとした。

『果穂ちゃん?……安藤だけど』
「………あ、」

先輩──
ホッと胸を撫で下ろしたものの、何処か残念な気持ちもあって。それらが複雑に絡み合う。

『大丈夫? 今日、休んだって聞いたけど』
「……え」
『風邪、引いてない?』
「……」

人恋しいからか……先輩の声が、いつもより優しく聞こえる。
大丈夫です、って言って……昨日の御礼も一緒に伝えて……
それで、早く電話を切ってしまえばいいのに。
中々、それが出来ない──

『……果穂ちゃん?』
「あ、……」

……なん、で。
よく、解んない。
何でいま……涙なんか……

『今、家だよね。……今からそっち行くから。待ってて』
「──!」

すすり泣く声が、聞こえてしまったのだろうか。
先輩の言葉を最後に、プッと通話が切れる。

「………」

ここに、って……

……そっか。
先輩、ここの場所、知ってるんだよね……

/252ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ