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私を抱いて…離さないで
第2章 人と金と…
「俺も独り暮らししてて。風邪引くと、結構辛いの知ってるからさ。……あ、何か欲しいものとかあったら、遠慮なく言ってよ」
「……」
──こんな事、して貰うような間柄じゃない。
なのに、何で……
何で……
「……あ、じゃあ。これ渡したかっただけだから」
「………」
「風邪、早く治せよ」
爽やかな笑顔を残し、先輩が去っていく。
きっと、親切心からしてくれたんだろう。……けど……
「……」
受け取ったビニール袋をギュッと握る。
パーソナルスペースに、スッと踏み込んでくる、この感じ。
大山さんと似ているけど、違う。
……何か、嫌だ。
「……」
──こんな事、して貰うような間柄じゃない。
なのに、何で……
何で……
「……あ、じゃあ。これ渡したかっただけだから」
「………」
「風邪、早く治せよ」
爽やかな笑顔を残し、先輩が去っていく。
きっと、親切心からしてくれたんだろう。……けど……
「……」
受け取ったビニール袋をギュッと握る。
パーソナルスペースに、スッと踏み込んでくる、この感じ。
大山さんと似ているけど、違う。
……何か、嫌だ。