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私を抱いて…離さないで
第2章 人と金と…


それから暫く、何事も無かった。
すっかり風邪は治り、いつも通りの日常へと戻る。



「……果穂ちゃん!」

大学内にある図書館へと向かう私に、誰かが声を掛けてくる。
振り返ってみれば、それは、爽やかな笑顔を浮かべた安藤先輩で。侍らせた華やかな女子達が、地味な私を見てざわついた。

「……」

何も、こんなタイミングで声を掛けてこなくても……
居心地が悪くなり、ろくに返事もせず顔を背け、図書館へと駆け込む。
取り巻きの中に、大山さんの姿が見当たらなかっただけ、マシ。

ブッブッ……
窓際の通路を歩いていれば、ポケットの中にある携帯が震えた。
徐にそれを取り出し、画面を見れば──

《風邪、治ったみたいだね。良かった》

笑顔を浮かべたうさぎのキャラクターが、一文の後にスタンプされる。
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