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兄の帰還 壁越しに聞こえる妻の嬌声
第1章 兄の帰還
いま琴美の身体は扉を向いている。琴美は知らないが、琴美の喘ぐ顔も、妖しく揺れる乳房も、僕の肉棒を食い締めている股間も、全部、兄に見えているはずだ。

どうだい、兄さん、凄いだろう。

僕は、首を持ち上げて見た。兄は扉の影に隠れるようにして僕らを見ながら、股間のモノをしごいていた。

「琴美、自分で乳房を揉んでごらん。もっと気持ちよくなるから」

官能で心が痺れているのだろう。いつもは恥ずかしがる琴美が、素直に乳房を揉みだした。腰も自分から積極的に動かし始める。僕の肉棒を琴美の襞肉が絡みつくように絞り上げてきた。

「ああ、気持ちいいっ……とっても気持ちいいの」

「琴美、僕も気持ちいいよ」

「わ、私、またイっちゃいそう。イってもいい?」

「僕もイキそうだ。今度は一緒にいくぞ」

琴美は身体を震わせながら小さく頷いた。

兄も頷いている。一緒にイクつもりだ。僕は、琴美の腰を両手で掴み直した。

兄さん、いくよ。琴美が最高に悦ぶ姿を見てくれ。

僕は、腰の突き上げを激しくした。
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