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兄の帰還 壁越しに聞こえる妻の嬌声
第2章 壁越しに聞こえる妻の嬌声
ガチャ。
隣の部屋のドアが開く音がした。二人が中に入ってくるのがわかる。僕の耳は、自然と隣の部屋へと向かった。
「颯太のやつ、しょうがないな。こんな子どもみたいなことして」
兄の声がした。意外とはっきり聞こえる。コネクティングルームになっているからかも知れない。
「本当よ。バカよ」
「でも正直言うと、俺は、こうして琴美と二人になれて嬉しいよ」
「将生さん……」
そのまま二人は黙り込んだ。
しばらくすると、
ガサガサ。
人が動く気配がした。そして、
「うんっ」琴美の湿った声が聞こえてきた。「将生さん、お願いやめて」
「どうして? 颯太もこうなることをきっと望んでるんだ。わかるだろう?」
「でも……」
「琴美、好きだ。愛してる」
「ああ、将生さん、そんなこと言わないで……」
再び会話が聞こえなくなった。空気が動く気配だけが伝わってくる。
「うっ、ううん」
それは次第に淫靡なものへと変わっていった。
隣の部屋のドアが開く音がした。二人が中に入ってくるのがわかる。僕の耳は、自然と隣の部屋へと向かった。
「颯太のやつ、しょうがないな。こんな子どもみたいなことして」
兄の声がした。意外とはっきり聞こえる。コネクティングルームになっているからかも知れない。
「本当よ。バカよ」
「でも正直言うと、俺は、こうして琴美と二人になれて嬉しいよ」
「将生さん……」
そのまま二人は黙り込んだ。
しばらくすると、
ガサガサ。
人が動く気配がした。そして、
「うんっ」琴美の湿った声が聞こえてきた。「将生さん、お願いやめて」
「どうして? 颯太もこうなることをきっと望んでるんだ。わかるだろう?」
「でも……」
「琴美、好きだ。愛してる」
「ああ、将生さん、そんなこと言わないで……」
再び会話が聞こえなくなった。空気が動く気配だけが伝わってくる。
「うっ、ううん」
それは次第に淫靡なものへと変わっていった。