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兄の帰還 壁越しに聞こえる妻の嬌声
第2章 壁越しに聞こえる妻の嬌声
ついに始まってしまった。

自分で仕掛けたこととは言え、後悔する気持ちが湧いてくる。その一方で、僕は異様な興奮を覚えていた。

一つも聞き漏らすまい。僕は耳に神経を集中した。

「うっ……ううっ……ううんっ」

粘りつくような湿った音とともに、琴美の漏らす吐息が聞こえてくる。

何をしてるのだろう。キスでもしてるのだろうか。琴美の吐息はどんどん熱くなっていった。

「あっ、あんっ」

やがて、琴美は、明らかにそれとわかる艶めかしい喘ぎ声を出し始めた。

「琴美、琴美……」

「あっ、将生さん、そこはダメ……」

兄が琴美を責めている。

どこを責めてるのだろう。あの揉み心地がたまらない乳房か、その上にぷっくらと膨らむ敏感な乳首か。それとも股間の奥に秘められた蕩けるような花びらか……。

見えないだけに、想像が膨らみ、興奮する。

「あん、イヤっ」

琴美がひと際大きな声でよがり声を上げた。

「琴美、もうびしょびしょだな。下着が濡れちゃうから取るよ。ついでに服も全部脱ごう」

「……」

衣が擦れる音が聞こえる。

「素敵だ。きれいな肌をしてる。昔とちっとも変ってない」

「あんっ」

「おっぱいも昔のままだ。ほら、ここをこうされるのが、好きだったよな」

「あん、ダメ……ああ」

兄は何をしてるんだろう。琴美の喘ぎ声が少し大きくなった。

「次は、ここだ。琴美の一番大事なところ……ほら、もっと脚を開いて」

「イヤ、恥ずかしい」

「ダメだよ、隠しちゃ。手をどけて。ちゃんと見せて……そうそう……おお、なんて美しいんだ。きれいなピンク色をしてる……琴美、いくよ。舐めるよ」

「あん、そんなことしちゃ、ダメっ」

ピチャ、ピチャ、ピチャ……。

兄が琴美の大事なところを舐めている音が聞こえてくる。

「あっ、あん、イヤ……」

琴美……。

下半身が熱い。僕は裸になると、ギンギンに硬くなった肉棒を握りしめた。
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