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BL短篇集
第2章 Coffee break2
(斉藤先生に、一緒に来て貰いたかったんだけどやっぱムリだったな…)
もしかしたら「僕が守ってあげます」とか言って貰えるかも、とか僅かばかりにも期待していた自分の女々しさに恥ずかしくなる。
結局、あの日の行為は
『生徒と先生の健康を管理するのも僕の仕事ですから』
という言葉の通り、俺の溜まった性欲の処理をしてくれただけなのだ。現に、今日は何もされなかった。
(べっ、別に何かされたくて行った訳じゃないけど!!)
そんなことを考えながら歩いていると、駅に着いてしまった。
―今日はどうだろうか…。
朝はほぼ毎日触られているが、帰りは何故かマチマチだから(俺の仕事も終わり時間が定時ではないように相手の時間もそうなのかも知れない)、もしかしたら今日は大丈夫かも知れない。
そう思いながら電車に乗り込む。帰宅ラッシュの時間だと言うのに本数を増やさないので、夕方のこの時間はいつも超満員だ。
ギュウギュウと押し寿司のように詰め込まれて身動きが取れなくなる。そもそもこんな状態でどうやって痴漢は来るのだ。
辺りを確認したいが振り返ることも出来ない。
「!!?」
その時、臀部に何かが触れた気がした。
もしかしたら「僕が守ってあげます」とか言って貰えるかも、とか僅かばかりにも期待していた自分の女々しさに恥ずかしくなる。
結局、あの日の行為は
『生徒と先生の健康を管理するのも僕の仕事ですから』
という言葉の通り、俺の溜まった性欲の処理をしてくれただけなのだ。現に、今日は何もされなかった。
(べっ、別に何かされたくて行った訳じゃないけど!!)
そんなことを考えながら歩いていると、駅に着いてしまった。
―今日はどうだろうか…。
朝はほぼ毎日触られているが、帰りは何故かマチマチだから(俺の仕事も終わり時間が定時ではないように相手の時間もそうなのかも知れない)、もしかしたら今日は大丈夫かも知れない。
そう思いながら電車に乗り込む。帰宅ラッシュの時間だと言うのに本数を増やさないので、夕方のこの時間はいつも超満員だ。
ギュウギュウと押し寿司のように詰め込まれて身動きが取れなくなる。そもそもこんな状態でどうやって痴漢は来るのだ。
辺りを確認したいが振り返ることも出来ない。
「!!?」
その時、臀部に何かが触れた気がした。