この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BL短篇集
第2章 Coffee break2
“それ以上”という単語にドキリとする。
「だけど、あの日、僕は誘惑に負けてしまった。沖先生に触れて歯止めが効かなくなってしまった。」
「斉藤先生…」
「だから、もうバレてもいいと思ったんです。沖先生に捕まるならいいと思って。・・・ずっと、嫌な思いさせてしまって、すいませんでした。」
吹っ切ったような表情で言うと、斉藤先生はペコリと頭を下げた。
「…嫌じゃ、ないです」
「え?」
俺の言葉に斉藤先生が頭を上げる。
「ほんとはずっと斉藤先生だったら良いと思ってました。痴漢されながら、斉藤先生のことばっかり考えてました。…だから、俺は、…斉藤先生で嬉しい…」
最後の方は消え入りそうだった。こんなこと、死んでも口にしたくないくらい恥ずかしかった。
「沖先生…」
斉藤先生の手が俺の熱い頬に触れる。
目と目が合った。
「いいんですか?好きでいても」
斉藤先生が確認するように言った。
「ダメです」
「え…」
驚いた様子で目を見開い斉藤先生に
「ケツだけじゃダメです!全部、俺の全部を好きになってくれなきゃダメです!」
まるで子供のワガママみたいだと思った。
「沖先生」
半泣きの俺に斉藤先生は、花が咲くような笑顔で言った。
「もう、全部、大好きです」
そう言って、斉藤先生の顔が近付いて、俺の唇に斉藤先生の唇が触れた。
「だけど、あの日、僕は誘惑に負けてしまった。沖先生に触れて歯止めが効かなくなってしまった。」
「斉藤先生…」
「だから、もうバレてもいいと思ったんです。沖先生に捕まるならいいと思って。・・・ずっと、嫌な思いさせてしまって、すいませんでした。」
吹っ切ったような表情で言うと、斉藤先生はペコリと頭を下げた。
「…嫌じゃ、ないです」
「え?」
俺の言葉に斉藤先生が頭を上げる。
「ほんとはずっと斉藤先生だったら良いと思ってました。痴漢されながら、斉藤先生のことばっかり考えてました。…だから、俺は、…斉藤先生で嬉しい…」
最後の方は消え入りそうだった。こんなこと、死んでも口にしたくないくらい恥ずかしかった。
「沖先生…」
斉藤先生の手が俺の熱い頬に触れる。
目と目が合った。
「いいんですか?好きでいても」
斉藤先生が確認するように言った。
「ダメです」
「え…」
驚いた様子で目を見開い斉藤先生に
「ケツだけじゃダメです!全部、俺の全部を好きになってくれなきゃダメです!」
まるで子供のワガママみたいだと思った。
「沖先生」
半泣きの俺に斉藤先生は、花が咲くような笑顔で言った。
「もう、全部、大好きです」
そう言って、斉藤先生の顔が近付いて、俺の唇に斉藤先生の唇が触れた。