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BL短篇集
第4章 水槽の中の人魚姫
「ンッ、ンンッ、」

口腔に含み、ジュプジュプと前後すればすぐに口の中だけでは収まりきれない程に彼のモノは膨張した。

「ッ、スゲェ…」

グッと頭を掴まれ、鈍い痛みが走る。

「お前いつもこんな風に先公とヤッてんの?」

ハァと熱い息を溢して彼は腰を振って僕の喉まで突き上げる。

「…ングッ!!」

反射的な吐き気を必死で堪えるが、同時に生理的な涙が溢れる。

先生とシたことなんか一度もない。先生は不出来な人間が嫌いだ。…嫌いというか興味が無い。落ちこぼれの僕に先生の興味が湧くこともなく、僕はいつも雑用ばかりさせられていた。
それでも、水泳部に居たのは、先生が好きだったからだ。昔通っていた水泳スクールに大会の練習に来ていた先生の泳ぎを見て、心が奪われた。まるで人魚のようだった。


あの人と一緒に泳ぎたい。


それが僕の夢になった。
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