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BL短篇集
第4章 水槽の中の人魚姫
そうだ… これはいつもの僕の妄想だ。

僕の口腔を犯しているのは、先生だ。

そう思った途端、萎えていた僕のモノが力を取り戻すように熱くなっていく。

先生がこんなに僕を求めてくれている。

僕は口の中で暴れる獣(ケダモノ)を夢中でしゃぶった。


「ンッンンッンゥッ」

「ハッ、アッ、出るッ!!」

「ンァッ!!!」

ビュクッビュクッと熱い白濁が口の中ではなく、顔面に降り注ぐ。同時に、ジュワリと僕の下半身も温かいモノが溢れ出ていた。


「ハァ、ハァ、…スゲェな…」

先生とは違う声に僕は、呆然と彼を見上げる。


カシャッ


「!?」

シャッター音に驚いて彼の手元を見ると、彼の手には携帯が握られ、レンズが僕を捕らえていた。

「…な、なに…」

「何だと思う?」

彼はニヤニヤ笑って画面をこちらに向ける。

「!!」

写っていたのは、彼の精液を浴び、恍惚とした表情の僕…

「えっろいなぁ。これ、ネットに流したらヤバイことになっちゃうんじゃね?」

「…!!ヤッ、やめて!!」
僕は必死で携帯を奪おうとするが、彼はヒラリと僕を避ける。膝立ちだった僕は体勢を崩してその場に倒れて顔をコンクリートにぶつけてしまった。

「…お願い、なんでもするから…」

唇が切れた痛みと恐怖で涙が溢れる。

「なんでも、かぁ…」

考えるように顎に手を当て天井を見上げたかと思うと、彼はしゃがんで僕を見て言った。

「じゃあ、俺の玩具(オモチャ)になれよ」

その彼の爽やかな笑顔とは裏腹に、僕の目の前は真っ暗な闇になっていく気がした。





(20100908up)





あとがき。
お題は『スクール水着を着た受けが身体を隠して「見るな!」』という感じでした。
1ページ目のみupして(多少加筆修正あり)2ページ~は都合によりupできなかったので、こちらに。2ページ目から仲田くん(受)視点にしてみたのですが、読みにくかったらごめんなさいm(__;)m
何書いても続きを妄想するのが一番楽しいですな。(だからどんどん脱線していくのですな)
読んでくださりありがとうございました(^-^)

20100909 咲ちより・拝

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