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彼の世界は官能で出来ている。
第7章 ライバル?新ジャンルの新星!

「ありいない設定!あり得ない出会い!あり得ない淫行の数々…

それをギュッと詰め込んだ小説が…官能小説なんだ!百々子!」


――――うわ、さっきまで落ち込んでいたのに…熱く語り出したよ!



「俺は、言葉の表現を上手に使った…大人の文学“官能”をもっと…多くの人に楽しんで欲しいんだ!

“官能”の世界に広がる表現の自由に……飛んで欲しいんだ――――」



両手を広げ天を仰ぐ姿に…「やれやれ」と、私とマスターは顔を見合わせる。



「あれ?百々ちゃん時間大丈夫?今日は遅番だろ?」



マスターに言われ時計を見ると出勤時間が迫っていた!



「やっ、時間です!――――瑛斗さん、私バイト行かないと」



珈琲代をカウンターに置いた私は慌てて喫茶店を出た!



「あっ!百々子――――!」


後ろから瑛斗の声が聞こえたが「じゃぁ!」と背中で挨拶をして別れた!




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