この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の世界は官能で出来ている。
第8章 彼らの原動力とは?!
「しかし――――…上原…お前はすごいな…」
「あぁ…百々子はすごいぞ――――…的確に指摘するし、誉めてくれる…」
「そ、そうですか?…でも、もったいない――――…嘉良くんはちゃんと異世界ファンタジーの才能があるのに…そっちで生かしてみたら?」
「本当は――――…本格的なミステリーを好んで読んだり書いたりしていたんだけど…
たまたま…気晴らしで応募したファンタジー系のコンテストで拾われちゃって…」
どっかで聞いたことのある、デビューの話にだんだん胃もたれがしてくる。
「まさか――――ミステリーを書くために…異世界ファンタジー系を頑張って書いてる……的な?」
「そ、そうなんだ!いつか――――…末広 先生のようなミステリー大賞を受賞するのが夢なんだ!」
――――あちゃぁ…こっちはこっちで…遠いなぁ…
「そ、そうなんだ――――…なら、まずは瑛斗さんの作品を参考にしないこと!視野を広げること!推理やオチまでにいくつもの伏線を完璧に回収する事!」
私はパソコンで気になった場所までページを戻しながら、訂正や疑問部分を嘉良くんに話した。