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彼の世界は官能で出来ている。
第9章 好きとか嫌いとか

時計を見ると待ち合わせの時間が迫っている。



「いって…きます」



楽しいはずのデートなのに…なんだか晴れやかな気持ちになれないのは――――…


多分…


喧嘩をしたからだ。




玄関をでて部屋に鍵をかける――――…



外は絶好のデート日和…



なのに…



なのに――――…




「は?!なに?私が誰とデートしようと関係ないじゃん!」



私は気合いを入れ直してアパートを出た!



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