この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の世界は官能で出来ている。
第9章 好きとか嫌いとか
「し、しらないよ?最近…連絡もないし――――…忙しいんじゃない?」
「ま~ねぇ…末広先生は若手の中でも群を抜いて売れっ子たからなぁ…しかも、あのルックスだろ?
雑誌にテレビ…今じゃネットの世界でも先生は引っ張りだこらしいよ?」
嘉良くんに言われて、瑛斗が凄い作家だと再確認させられる…
言われないと…私のなかで彼は、ヤバい変態イケメン…の認識だ!
「へ、へぇ~…なら、なおさら私の所なんか来るわけないじゃない?ただの知り合いの知り合い…なんだから…」
――――そう、私は“知り合いの知り合い”レベルの人間だ…
彼が私に原稿を見せていたのはただの気まぐれ…
だがら――――…
ここ数日…連絡がないくらい…
当たり前の事…