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彼の世界は官能で出来ている。
第2章 彼の名は

しかし、あの超絶イケメンは…なんで…こんな普通のファミレスに来たんだろう?


原稿の忘れ物があったくらいだ…打ち合わせなどにここを使っていたのは確かだろう。



「あ――――…上原先輩…さっきのイケメンの席で忘れ物が…“茶色い封筒”です」



「――――!!!!?」




私は慌てて茶色い封筒を受けとると、大きくため息をついた。



――――なんなの?あの人はバカなの?



たぶん、どこか抜けている人なのだろう!



さすがに、中身を知っている私としては…北沢君に持たせる訳には行かない!



「あ~…私が預かるね?知らないって…訳じゃないし…さっきの超絶イケメン…」


「えっ!?マジっすか!なら、これよろしくお願いいたします」


北沢君はアッサリ私に茶色い封筒を渡すと、イケメンと女子大生の座っていた席を片付けに入った。

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