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彼の世界は官能で出来ている。
第2章 彼の名は
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ふっくらと柔い肉に指を伸ばせば、そこには若草のような柔毛が絡み付く。
「ほほう――――…じゃじゃ馬のわりには…ここは品があるじゃないか。
濃くもなく薄くもない…淫らでいて幼い感じが…これまた…そそられる。」
そう言うと、柔毛を引っ張ったり指に絡ませたりともてあそぶ。
「///やめて――――…やめて」
何度も身をよじり、その指から逃れようとするが…
逃げようとすればするほど…その指は柔毛を追いかけもてあそぶ。
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――――やっぱりかぁ…
あの後、バイトを終えた私は1人帰り支度をしながら封筒の中身を読んでいた。
しかも、何度か赤ペンで訂正されてい…校閲後の原稿だった。
セリフの部分にダメ出しがいくつか…
小説家も色々だが…こう言う官能書籍関係の校閲をする部署の方々の苦労を考えると…いたたまれない!
――――じゃじゃ馬の…柔毛ってなんだよ…
しかし、こう言う表現凄いなぁ…
官能小説家は…ある意味言葉遊びの達人だ…