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彼の世界は官能で出来ている。
第9章 好きとか嫌いとか
パタン…と、玄関の扉が閉まり――――
私と瑛斗は部屋へと入った。
「さぁ、“私、瑛斗さんのこと…”の続きを聞かせろ」
「あっ…///あっ、あ…あっ、えっ…何で!?何でここに!!」
私はやっとの思いで声を発する事が出来た!?
瑛斗は私の手首を掴んでいたが…優しく私を抱き締めた!
「――――百々子に…会いたかった…」
「///…なっ、なんで――――」
すると、更にギュッと私を抱き締めると…小声で泣きそうな声がした。
「会いたくて――――会いたくて…震えてた」
「――――西野カナ…?」
「あっ、いや――――違う!いや、違わないけど!
あの日…百々子の顔なんかもう、見たくない!ってくらい…ムカついて……出会わなかった日に戻ろうと仕事に集中したんだ――――…なにの…」
少し震えている瑛斗の手が私の背中を抱き寄せる!