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彼の世界は官能で出来ている。
第9章 好きとか嫌いとか
「仕事の予定とか…佐久間さんに任せていたから――――…連絡がないと忘れてるんだよ…俺…
で、今日の仕事に行けなかった――――…」
――――なんだよ…それ…
「でも――――書けなくなったって…それは…私のせいですよね?」
抱き締められた手がビクッと動く。
「――――たぶん。だから…師匠の家に行って…ちゃんと何が書きたいのか…見つめ直してきた」
――――だから、知り合いのところで書くって…言っていたのかぁ…
「それなら、そうと――――言ってください。
心配しました…
知り合いの…胸の大きな女の人の家で執筆しているかと…思いました…」
私は瑛斗の胸に顔を埋め顔をグリグリ押し付けた。