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彼の世界は官能で出来ている。
第11章 初彼部屋の初体験
私は少し湯気が和らいだ紅茶を一口飲んだ。
「うゎ――――美味しい!」
「良かった、残りは持って帰っていいし、ここに置いててもいいぞ?百々子が自由に飲めるように」
「あ~…ありがとう」
――――ん?いま、サラッと…“自由に出入りOK”的な事を言われたような?
まさかな!
「最近は…“ビショップ”関連の仕事が忙しくて――――…官能に時間がかけられない…悔しくて悔しくて…ストレスが貯まっていたんだ」
言われてみれば、ここ最近は官能小説の進みが悪いのか試作品を持ってこない日が目立った。
「///い、忙しいなら…私のバイト先にワザワザ顔なんか出さなくてもいいのに…お世辞にも美味しいって訳でもない珈琲とケーキ食べる時間がもったいなくないですか?」