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彼の世界は官能で出来ている。
第12章 別世界の壁
バイト終わりに取材陣の目を盗み――――…やっとの思いで“サブレ”に行くと、嘉良くんも…なんだかお疲れの表情で苦い珈琲をマスターに頼んで飲んでいた。
「お、いらっしゃい!話題の二人が密会しているみたいだね!」
「マスター…洒落にならないから――――…私も…珈琲を…」
「そうですよ――――…上原は末広先生の彼女さんですよ?どごがラブラブなんですか?しかも、大学時代から俺の執筆を支えた影のエロアイディアマンって…」
――――エロ…アイディアマン…“マン”って、性別ちがうだろ!
二人でため息をつく。
「しかし、この記事を見るぶんには――――…二人がお似合いのカップル見たいに見えるんだよ~…腕のいいカメラマンなんだね?」