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彼の世界は官能で出来ている。
第13章 巨匠の娘、レジェンドの弟子
最高傑作が出来たと…
嬉しそうに言っていた瑛斗の声が…今でも思い出せる…
「そっか――――…私より先に…美央お嬢様に見せたんだ…」
瑛斗にとって私は…一番ではなくなったと言うことなだけだ。
彼はいつも官能の事を考えている――――…
そんな彼が、通ってまでも指南して欲しいと思った先生だ……
きっと、いい人なのだろう。
きっと、素晴らしい官能を書くのだろう。
きっと、
私なんか――――もう…
必要なくなってしまったのだろう……
私は、その場に座り込み…
声を殺して…泣いた…