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彼の世界は官能で出来ている。
第13章 巨匠の娘、レジェンドの弟子
思い立ったその日に、私はアパートを飛び出した。
「お母さんの不味い豚汁でも食べて元気だそう!」
電車に揺られ――――…約1時間ちょっと…
遠からず近からずの我が家の実家!
私は駅で買った名物菓子を手に実家のインターホンを押した!
「――――あら、百々子…お帰り」
「た――――…た…だ――――い…ま゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ホッとしたのか…私は母の顔を見るなり玄関で号泣した。
まだ、涙は枯れていなかった。